だーめーおーやーじくらぶおんらいん

だめなおやじのおんらいんくらぶです。入退会おーるふりーです。

ESCAPE R2 ドロップハンドル化(3)

それでは作業開始。ちなみにいちいち主語を書くのが面倒なので省略していますが、ほとんどすべてKOMIさんが実行してます。なんだか私がいろいろやってるように読めますが誤解のなきよう。

バラバラにします

分解されたパーツ

今回はメンテナンスを兼ねて、いったん全部バラバラにしています。スプロケとかBBとか、専用の工具がないとはずせないパーツもあり、私単独ではいまのところ不可能です。工具を買ってもバラすだけバラして組みなおせない状況が目に浮かびますな…。

フレームはけっこう汚れているので、水が入らないように布をつめてビニールテープでシール。濡らした布で汚れを落とし、ざっと拭いた後、つるして乾燥。乾いたころには宅急便でパーツが到着。内容をチェックして抜けがないことを確認したら、いよいよ組み付け開始です。

組み付け開始

後輪装着
フロントフォーク仮止め
作業がやりやすいよう、まずは前後ホイールを装着。もちろん後輪にはスプロケも。前輪がふらつかないよう、ステムを仮止めし、ヘッドを軽く締めます。
リアディレイラー設置
リアディレイラーは普通に取り付け完了。スプロケのスラント角を確認してみても問題なし。まあ対応するのを確認して買ったわけですが。

あとでチェーンを張ってから11-32Tスプロケでも動作を確認。今回の目標としてこれがうまくいかなければ意味無いのですが、バッチリ変速が決まりました。

フロントディレイラー調整
つづいてフロントディレイラーの設置。ぐぐっと手前にひっぱってもアウター側の歯と干渉しない、平行かつ1mm程度の隙間があくように調整。
フロントディレイラーのバンドが干渉
バンドが既存のものよりだいぶ上のほうに来るので、380サイズのフレームの場合はボトルケージを付けるときに干渉するようになってしまいました。これはケージ据付の際にナットをかますことで解決。

フロントブレーキ設置
リアブレーキ設置
前後ブレーキも据付け。ちなみにフロントブレーキの片側が台座ごと外れてしまう状態で以前から困っています。ダブルナットで台座の軸を固定して抜けないか試してみたのですが長さが足らずうまくいきません。結局今回もそのまま元に戻しておきました。

ハンドルをステムに取り付け。この時点ではR2に元々ついていたステムを使用していますが、翌日走ってみたら急に前傾がきつくなってちょっとつらかったので、現在はもっと短いステムに変更しています。
STI設置
ハンドルにSTIを設置。まだ単にはめただけですが、一気にロードっぽい面構えになってきました。

BB据付
BBを締めこんでクランクを設置。はずすときに締め具合を再現できるよう、黒マジックでしるしをつけておいたのですが、どうもそれより締めこまないと甘い感じ。構造上あんまり締めこむと締まりすぎるのですが、さすがにちょっと甘すぎるので元の状態より1/3回転くらい締め込み。いまんとこ特に問題ありません。

トラベルエージェントに苦戦

フロントブレーキ&トラベルエージェント
そして今回最大の難所となったブレーキワイヤー&トラベルエージェントの設置。KOMIさんも使うのは初めてということで、ワイヤーを通すルートを説明書で確認しながらの作業。

フロントのほうはそれほど問題もなくすんなり決まったのですが、リアのほうはブレーキをかけたあとのワイヤーの戻りが悪く、トップチューブに沿わせたワイヤーがたるんだ状態に。

トラベルエージェントのワイヤ巻きつけの問題か、部品精度の問題でワイヤがこすれているのか。原因と思われるところに対策するため、いったん巻いたバーテープをはがしてワイヤーを張替え、いろいろ試してみたが結局解決せず。

そのままでもブレーキの動作自体は不可なくできてはいるものの、たるんだワイヤーが気持ちわるいので最終的には単純にブレーキの戻り(バネの強さ)を強くすることになりました。

ブレーキの土台と稼動部を接続する部分の角度を3段階で調整できるので、これを1段階キツく設定。その前に調整ネジを締めなおしておくと戻りが少し弱くなるので多少は作業が楽です。
リアブレーキ&トラベルエージェント
これでバネがより大きく曲げられるので戻りの力が一気に強くなり、ワイヤーがたるむこともなくなりました。その分、左側のブレーキレバーだけ引くのに強い力が必要となるのですが、これは私がハンドグリップで握力を強化することで解決しますw

変速まわりの作業

シフトのアジャスター
フロントのワイヤー

あとはシフトワイヤーを張って変速の調整。STIレバーから出たすぐのところにアジャスターを設置。これで走ってる最中に違和感を感じてもすぐ調整できるようになるので便利です。

ちなみにアウター受けキャップはアジャスターに付属のものを追加した以外、元のやつを流用しました。色的にもぴったりくるし、捨てるのはもったいない。

シフトレバー動作チェックの際、フロントのインナーからミドルへの変速段階にトリム機構があるので「あれ?1回カチッといっただけだと変速できないよ??」と、ちょっと面食らいましたが、ほかはとくに問題なくキビキビと動く。さすがシマノ、安いグレードでもきっちり仕事してます。

ポジション調整

次にヘッドの玉あたり調整。ステムは若干ゆるめた状態でフロントフォークがきっちり収まる状態へ。ヘッドのねじを「手ごたえが急に重くなったところから1/3回転」させる。いったんゆるめて再度締める。

だいたい同じところで収まるようになるまで繰り返し。がたつきがないのを確認したうえで後輪・サドル・前輪を結ぶ線からのぶれを見てハンドルの角度を調整。最後にステムを本締め、ようやく完成にこぎつけました。

引き続き実際にまたがってみてサドルの高さ&位置調整、ハンドルの角度調整など微修正を繰り返し、最適なポジション出し。あとは走るのみ!ということでご近所を軽く走って変速・ブレーキの動作確認、ポジションも再確認。うん、いい感じです。

改造後のこと

そして翌日にはさっそく江戸川サイクリングロードへ、さらに翌週は多摩川サイクリングロードから立川の昭和記念公園へ。ドロップハンドルのおかげで腕が自然な配置で走行できるので、長く走っても腕が疲れにくくなりました。ホイールも変えた効果を実感できるレベルで軽くなったので非常に満足しています。あとは峠道で試してみるだけですね。

ただ、リアのシフトをしたらフロントがインナーに落ちるという謎な現象が2回くらい発生。ワイヤーの調整で発生しなくなりましたが、リアディレイラーのアーム長が短くなった分、チェーンが若干余裕がありすぎるようだったので詰めることに。

詰めてもリア32Tで問題ないことを確認したうえで、チェーンを1ブロック分短くしました。これでいまのところなんの問題もなくなっています。

あと、すでに述べましたがステムを短めのものに交換。ドロップのほうがリーチの分遠くなるので、思ったより前傾がきつくなったことへの対応です。

最後に

自転車の師匠として毎度おせわになっているid:KOMIさんに最大級の感謝を。ほんとありがとうございます。

これでもうR2の改造としてはほぼやることもない状態になりました。元のパーツで残ってる部分のほうが少ないし。普通のロードでも和田峠にチャレンジできるくらいの脚ができるまではこいつでがんばってみようと思います。

なお、筆者は自転車パーツ名とか用語に詳しくないので、間違ってるところとかあったらお気軽にご指摘ください。

ほな、また。