講演:ここにある仮想世界〜「スノウ・クラッシュ」から「電脳コイル」へ
事前インタビュー@4gamer
http://61.215.215.33/games/033/G003334/20080229057/
山口浩氏のブログの関連記事(「電脳コイル」の「タネ」技術)
http://www.h-yamaguchi.net/2008/03/post_9ff3.html
鈴木健氏のブログの関連記事(「スノウ・クラッシュ」解読)
http://japan.cnet.com/blog/suzukiken/2008/01/27/entry_25004533/
- 仮想世界研究会
- メタバースと電脳メガネの違い
- 電脳コイルの映像(1話か2話あたり?「メガネで電脳猫が見える」シーン、サッチーに追われてメタタグで信号を青にするシーン、サッチーが神社に入れないシーンなど)
- 街全体にAR(オーギュメンテッドリアリティ)
- 物語はイメージとモチベーションをあたえる(ロボットの例)
→無人兵器の開発
→産業用ロボット(日本が世界の7割を生産、4割を使用)、ASIMO
- 「スノウクラッシュ」(1992、Neal Stephenson)
- 鈴木氏の解読(http://japan.cnet.com/blog/suzukiken/2008/01/27/entry_25004533/)
- 高速ピザ配達重要w
- 日本人には受けが悪いが欧米ではウケている
- どこか遠いところにある、今(現実)とは別の世界
- コミュニケーションツールとして使うことはあるが、現実と平行した別物として存在
→(セカンドライフにあたるものとして)なにが出てくるか?
- AR
- マーカーを認識してオブジェクトを制御するのが典型だが、なしでできるものも出てきた
- 事例紹介(石庭でダースベイダーが戦闘したり、水面の映像にボールのオブジェクトが影響したり)
- マーカーを認識してオブジェクトを制御するのが典型だが、なしでできるものも出てきた
→種になる技術はすでにある
- メタバースもARな方向へ
- Mixed Reality(MR)(1994,Paul Milgram and Fumio Kishino)
- アーキテクチャは社会制度と密接に関係している
- ローレンス・レッシグ「Code」
- 人間の行動を決める4つの要素「市場」「規範」「法」「アーキテクチャ」
- 電脳コイルでサッチーが神社に入れない(縦割り行政の反映)
- ケータイのフィルタリングのやり方に日本のケータイ市場が影響している
- ローレンス・レッシグ「Code」
- 1つの現実(物理)空間に、電脳空間は1つ限りであるべきなのか、それは誰が決定権を持つのか?
- 2人だけの間で共有する空間とか
- 「共通で守るべきルール」と「個々の場でのルール」をちゃんと考えないと
- ビジネス
- 「ログインしなければならない」というのからの違い:今そこにある仮想世界
- 自分のまわりにテクスチャで飾りつけ(cf.アバターのアイテム)
- もともと医療用に作られたという設定の電脳メガネ(メンタルケア、リハビリ)
- 教育(歴史、地理を体感学習)
→より広い範囲でゲーム的なものが使われていく可能性
- VR←→AR
- 共同作業のプラットフォームとしての利用例
- エンタテイメント
- コンピュータの歴史におけるAR
- 計算素子としての自然現象
- 自然現象をコンピュータで再現するのをあきらめる
→川の流れの演算を川にまかせて、センシングで取り込んで使う。街中のセンサーデバイスで物理現象を取り込む
- インターフェイス
- 点と線→マウス&キーボード→体の動きへ
- GLOCOMセミナーのお知らせ
【感想】
- 電脳コイルは非常におもしろいので見てない人は再放送やってるんで見るべき。NHK受信料の元は十分取れる。
- Dance Dance Revolution(KONAMI)にハマッて以来、マンマシンインターフェイスでの身体性の反映にはすごく関心があるので、メタバースより電脳コイルなのは腑に落ちる話
- SFのイメージが科学技術の発展に影響していく話はロボット以外はどうなってるのか調べてみたい(医療ならグレッグ・イーガンみたいなのの日本版はどうなってるのか?)
- 「ログインする必要がない」のは本人性確認が「その場にいる自分自身」によって担保されるということか。OpenIDでブログ等を「ネット上の自分」として共通認証キーにするモデルはこういうことなのかな。
- スタンドでバトルやりてえええええええええええ。ペルソナでも可。
- バーチャルからリアルへの干渉も、コンピュータ→制御回路→機械動作、の流れでできてしまう(電脳コイルの信号の例)。おもしろいけどちょっと怖い。
- 電脳コイルはブルーレイでも出してください>NHK